男性更年期障害(LOH症候群)

男性更年期障害
「LOH症候群」について

年齢とともに
「なんとなく元気が出ない」
「疲れやすくなった」
「やる気が出ない」

などの症状が現れていませんか?
もしかするとそれは、男性ホルモン(テストステロン)の低下による男性更年期障害「LOH症候群」かもしれません。

LOH症候群とは?

LOH症候群(Late-Onset Hypogonadism)は、加齢などにより男性ホルモン(主にテストステロン)が低下することで起こる心身の不調のことをいいます。
いわば男性の「更年期障害」で、40代後半~60代に多く見られます。

主な症状

  • 疲れやすい、体力の低下
  • やる気が出ない、集中できない
  • 気分の落ち込み、イライラ、不安感
  • 性欲・勃起力の低下
  • 睡眠の質の低下
  • 筋力や骨密度の低下

「なんとなく不調」と感じる場合でも、男性ホルモン低下が関与していることがあります。

自己チェックしてみましょう(AMSスコア)

以下の質問に対して、それぞれ「なし=1点」から「非常に重い=5点」で採点してください。
合計点数でLOH症候群の疑いを確認できます。

No. 質問内容 点数
1 全体的に調子が悪い(健康状態の悪化)
2 関節や筋肉の痛み
3 発汗が多い(とくに突然の発汗)
4 睡眠の悩み(寝つきが悪い、夜中に起きるなど)
5 よく眠くなる、疲れやすい
6 イライラしやすくなった
7 神経質になった、落ち込みやすい
8 不安感が強くなった
9 体力や持久力の低下
10 筋力の低下
11 活力・やる気の低下
12 早朝勃起の回数が減った
13 性欲の低下
14 性的能力の低下

結果の目安:
26点未満:正常
27点以上:LOH症候群の疑いあり(医療機関でのご相談をおすすめします)

検査について

診察とAMSスコアの評価に加え、血液検査で遊離テストステロンの値を測定します。
基準値の下限(8.5 pg/mL未満)を下回る場合、LOH症候群と診断されることがあります。

治療について

症状とホルモン値に応じて、男性ホルモン補充療法(テストステロン注射)を行います。
数週間〜数か月で体調や意欲、性機能などの改善が期待されます。
治療は保険適用となる場合があります。